そもそも快適な家ってなに?で悩む
いざ家を建てようと決心したときに、何をまず考えるでしょうか?
当初は、快適で、住みやすく、居心地がよく、安価に、見た目がかっこいい・・・非常に漠然とした言葉でしかあらわせませんでした。
そのまま住宅展示場に行き、色々眺めて、全てがよく見えて結局どんな家が欲しいのか?がさっぱりわからなくなりました。ハウスメーカーの営業さんが説明されることが全てよく聞こえ選べない。そして、どんどん家づくりが面白くない方向に。。。
そこで、いったん立ち止まり、夫婦二人で自分たちの快適な家とはなんだろう?ととことん話し合いました。そして優先順をつけて、財布とその費用で相談することに決めました。
快適な家の3つのキーワード
私達夫婦で決めた3つのキーワードは以下のとおりです。
➀暖かい家
「24時間いつでもどこでも暖かい家」です。
朝起きても昼いてもいなくても夜起きていても深夜でも。
リビングもキッチンも寝室もお風呂も玄関も。床も窓も壁も。
夫婦二人とも寒がりな私たちが真っ先に決めたキーワードでした。
これまで住んでいたアパートがエアコンをつけている部屋1室だけが暖かく、でも頭が暑く床は冷たいということが辛かったことも嫌な経験として残っていました。
なんとなくそうなると床暖房とエアコン同時使用で電気代も跳ね上がるし・・・という印象があり気が引けていました。が、床暖房ではなくエアコン1台で24時間床下から暖かい家は出来上がり、現在大雪の富山でも薄手の恰好で快適に過ごしています。真冬の今日、子供は夏服を引っ張り出して着ていたくらいなので、よっぽど暖かいんだな、と実感できました。
高気密高断熱の構造体に、北陸富山ではまだまだ珍しい床下エアコンを導入することで、床暖房ほどの初期費用もかからず、足元から暖かい家を体感しています。
- 床下エアコン1台による24時間暖房
- 吹き抜けにあるエアコン1台による24時間冷房
- ダブル断熱(外断熱+内断熱)による高気密高断熱構造
他にもありますが、上記のような内容を今後個別にメモしていきます。
➁楽ちんな家
「効率良く家事や暮らしができる楽ちんな家」です。
無駄に動くことなく毎日必ず行うことをストレスなく簡単に行えるように。
面倒くさがりな私たちは、毎日暮らす家なので、家事動線が短く、また階段上り下りも極力しない、といったできるだけ動かなくて済むことを心がけることにしました。非常にズボラな話ではありますが・・・。
また、私が新しい家電やガジェット好きなこともあり、掃除や洗濯などできる限り文明の利器で楽することも入れることに。我が家の新々三種の神器は、「食洗機・乾燥機付洗濯機・ロボット掃除機」と決まり定着しています。
- 水まわり動線が一筆書き(家事が楽ちん)
- 平屋(階段上り下りがなく楽ちん)
- 冷暖房器具はエアコン2台のみ(管理が楽ちん)
- 大型食洗機でフライパンも炊飯器もまとめて丸洗い(手洗いなしで楽ちん)
- 乾燥機付洗濯機で乾燥まで行う(干す作業なしで楽ちん)
- ロボット掃除機と段差なし床(掃除が楽ちん)
また、スマートリモコンで外から家電操作、スマートスピーカーで声で家電操作も試しています。エアコンによる高気密高断熱住宅では、非常に有効なガジェットです。
➂開放的な家
「吹き抜けがあり窓が大きな開放感にあふれる家」です。
天井が高く、外から太陽の光や景色がよく見え、いつも気分よくありたい。
ずっと暮らす家なので、精神的にも落ち着く心地よい家が良いことから、開放感のある家が3つ目のキーワードとなりました。そのあと、開放的な家の意味に、常に裸足で生活したいという私の希望も含めていくことに。
開放的な家は、暖かい家とは相反するような内容です。吹き抜けや大きな窓は、どうしても熱を奪い、寒くなってしまう印象があるからです。そのため、暖かい家ができた上での開放的な家にしたい、という難しい内容となりました。
- 吹き抜けのあるLDK
- トリプルガラス樹脂サッシによる大きな引き違い窓
- 裸足でサラサラと快適な無垢フローリング
もちろん、初めから全ての手段を決めていたわけでもなく、ただ3つのキーワードを大切にしようと夫婦二人で決めたことが、後々の魅力あるほかのオプションがあった際にも振り返って考えることができて良かったな、と思います。
これから家づくりを考える・考えている方々も、ぜひ明確なキーワードを設定して、取り組んでみてはいかがでしょうか。
次回は、キーワードを基に、どのようなハウスメーカー、工務店、設計事務所をまわり選んだのか、また各社の長所短所をメモします。