床下エアコン暖房のデメリットと対策とは?

24時間いつでもどこでも暖かい家」を求め、
石川県にある高気密高断熱住宅専門コンセプト建築設計にて、富山県で家を建てました。
その結果、床下エアコン1台による床下暖房を行う家に住んでいます。

導入した、床下エアコン暖房のメリットとデメリットとリスクをまとめたいと思います。
今回のメモではデメリット、そしてその対策をまとめました。
床下エアコン暖房とは何か?やメリットを知りたい場合、過去のメモを見てみてください。

過去メモ:床下エアコン暖房って・・・何?①

過去メモ:床下エアコン暖房って・・・何?②

過去メモ:床下エアコン暖房のメリットとは?

床下エアコン暖房とは のおさらい

床下エアコンイメージ

出典:大恭建興
新潟県の高気密高断熱工務店さん、ブログが面白くてためになります。↑

「床下エアコン暖房=高気密高断熱+基礎断熱+床下エアコンによる全館暖房」 です。

床下にエアコンが設置されたらできあがり!ではありません。

そして床下エアコン暖房のメリットは、

「費用を抑えつつ、床面(足元)から、全館暖房ができる。」

となります。

床下エアコン暖房のデメリット

先のメモでも少し書いていましたが、床下エアコン暖房が稼働している際のデメリットは特にありません。

メリットである「(他暖房方式より)費用を抑えつつ、床面から、全館暖房ができる。」は達成できており、稼働中にそのメリットを受ける代わりにデメリットは発生していないです。

が、床下エアコン暖房をするからこそ発生するデメリットが2つあったのでメモします。

床下エアコンの修理は保証対象外かも

保証書

エアコンメーカーは床下にエアコンを設置し24時間稼働することを通常のエアコン稼働として想定していません

そのため、メーカーや家電量販店の保証期間内に故障した場合でも、無償保証とはならない可能性が高いです。

とはいえ、有償修理を受けることはもちろん可能なので、それを許容できるかどうか、となります。

私の対策:保証期限内に壊れた場合、問合せし対応不可なら有償修理する

床下の掃除は面倒くさい

床下エアコン暖房では、基礎の中の空気も家の中同様に循環させるため、また、床面にあるガラリからも少しはホコリが落ちることもあり、床下(基礎中)清掃が必要です。

色んなホームビルダーのサイトをちらちらと見ていたら、数年に1度は行った方がホコリや粉塵が舞い上がらなくなる、とあります。

私の対策:3年に1度は掃除する。

スティック型コードレス掃除機を片手に掃除しようかな、と思っています。

我が家のスティック型掃除機はマキタ製です。

家を建ててくださった大工さんが持っているのを見て欲しくなって購入しました、という話を最近メンテナンスに来られた大工さんとして笑い話となりました。

家庭用としては、「CL107FDSHW」がおすすめです!1万円ちょっとの値段も助かります。

構造的対策:基礎は高基礎750㎜

ホコリや粉塵が舞わないように、また、人が床下を見に行きやすいように高基礎です。だいたい基礎高は400㎜程度が標準ですが、約2倍の基礎高750㎜程度となっています。

先日、家づくりを依頼しましたコンセプト建築設計の代表橋本さんが床下環境を確認に来られ、一緒に潜って写真を撮って温度測定やチェックをしていました。やはり高基礎は動きやすいそうです。

コンセプト建築設計さんは車整備にも使えるメカニッククリーパーを持っておられました。私は家の中に置いておけないので家庭用平台車を連結して、床下を台車でコロコロと滑って遊んでいました。普段は通販で購入したペットボトルなどの段ボール箱やお米などを載せておけるので邪魔にもならずおすすめです。

そういえば、ヘッドライトも持っておられました。懐中電灯だと片手がふさがれるので、確かに私も欲しいなーと今思ったりしました。

今日のまとめメモ

床下エアコン暖房には非常に良いメリットがあります。もちろん、デメリット・リスクもあります。しっかりと対策を行い、メリットを享受できるようにしたいです。

  1. 床下エアコン暖房=高気密高断熱+基礎断熱+床下エアコンによる全館暖房
  2. デメリット:床下エアコンは無償保証対象外かも。有償修理になるわりきる。
  3. デメリット:床下掃除は少し面倒。高基礎で入りやすくする。ロボット掃除機もよさげ。
  4. デメリットは対策することで最小限には抑えられる。

過去メモ「床下エアコン暖房のメリットとは?」にも書きましたが、個人的には大したデメリットとは感じなかったので導入しました。将来的には、ロボット掃除機で床下をカメラ見ながら掃除するのも楽しそうだなーと思います。

デメリットではなく、デメリットとなる可能性=リスクはあります。リスク対策をしっかり考えてくれるホームビルダーに施工してもらうことが大切となります。リスクと対策は次回のメモにて書きたいと思います。

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コメント

  1. nickj より:

    こんにちは、床下エアコンに興味がありちょくちょく見せていただいております。

    基礎高さが750mmでも中に入るのは大変ですか?
    先日内見会で基礎高1mの床下に入る機会が有ったのですがこの位だと割と楽に入れました。ただ、作ってくれるところが中々無さそうです。

    あと、床下エアコンのデメリットとして経験があり適切なアドバイス、設計が出来るビルダーがほとんどないというのも有るのではないかと思います。(特に富山では)新潟だと結構有るんですけどね。

    それではこれからも記事を楽しみにしております。

    • TITO より:

      前回に続きコメントありがとうございます。
      基礎高750㎜で床下昇降口は容易に下りられます。大柄な男性だと膝をついて中を歩くことは難しいですかね。台車活用でよい感じです。
      更に高基礎にすると、玄関までの段差が増えるのでそれはそれで将来老後を見据えると・・・ということも個人的に悩みました。
      東北に近いからか、新潟は高気密高断熱に注力したビルダーはよくありますね。
      コンセプト建築設計さんも石川の会社なので、富山のビルダーで本当に高気密高断熱となると少ないです。

  2. sayu より:

    こんにちは
    いろいろ勉強になるので嬉しいです。私は富山で「マッハシステム」の家に住んでいます。ベストホームイザットハウス富山で建てました。エアコンは屋根裏に位置する空調室にあります。床下エアコンというのはメンテナンスとかはどうするのかな…と気になり拝読しました。それぞれメリット、デメリットがあるのでしょうが、エアコンを冷房に利用できないのは残念ですね。マッハシステムの場合は壁や天井裏にダクトの設置がある分、初期費用がかかりましたが、冷房も問題ないんです。今の時期もまことに涼しくさわやかに生活しております。家庭用エアコンだけで暖房してる家の情報は得にくいので、また参考にさせていただければ助かります。今後ともよろしくお願いします。

    • TITO より:

      コメントありがとうございます!
      ベストホームさんで家を建てられたんですね。マッハシステムを見てみましたが言われるとおり一長一短だな、と思いました。床下エアコンの場合、冷房用に吹き抜けにもう1台エアコン必要ですが、初期費用はその数万円の追加で済みます。家を見渡しても空調機が見えないのは非常にうらやましいですね。いずれにせよ、家の高気密高断熱が大前提かと思いますので、メモ内容に興味を持っていただけてなによりです。最近メモを書けてないのですみません!