「24時間いつでもどこでも暖かい家」を求め、
石川県にある高気密高断熱住宅専門のコンセプト建築設計にて、富山県で家を建てました。
その結果、床下エアコン1台による床下暖房を行う家に住んでいます。
導入した、床下エアコン暖房のメリットとデメリットとリスクをまとめたいと思います。
今回のメモではメリットをまとめました。
床下エアコン暖房とは何か?を知りたい場合、過去のメモを見てみてください。
過去メモ:床下エアコン暖房って・・・何?①
過去メモ:床下エアコン暖房って・・・何?②
Contents
床下エアコン暖房=床下エアコン+〇〇+△△+□□
床下エアコンを設置前に開けられた床下と通ずる穴。ここから吸気する。
私のこれまでの説明が悪いかもしれませんので、念のための補足となります。
床下エアコン暖房といっても、単に床下にエアコンを設置すればできあがり。というものではありません。床下エアコン暖房は以下の前提条件が絶対に必要です。
床下エアコン暖房=高気密高断熱+基礎断熱+床下エアコンによる全館暖房
これで1セットの提案となります。
高気密高断熱の住宅であること
造作家具の中の床下エアコン。いつもは格子の中にひっそり隠れる。
床下にあるエアコン1台で24時間暖房を行うために、エアコン1台でも全館が暖かくなるための高気密高断熱の住宅であることが必要です。
住まう地域によって必要な性能値は異なりますが、私の場合、住んでいる北陸地方富山県で、高気密はC値0.5以下、高断熱はQ値1.6/UA値0.46以下の高気密高断熱の家づくりができるホームビルダーを探しました。
最終的に、コンセプト建築設計さんに家づくりを依頼した結果として、気密C値0.1・断熱Q値1.4/UA値0.4の高気密高断熱の家があって、床下エアコン暖房も有効に機能しています。
基礎は基礎断熱であること
床下エアコン暖房は、床下つまり基礎の中にエアコンを設置し、基礎の内側全体を暖めることで床/フローリングをじんわりと暖める方式です。
そのため、日本全国で最も普及している床下断熱(床断熱)ではなく、基礎断熱である必要があります。基礎断熱を施さないと、基礎からエアコンの熱がもれてしまいせっかくの暖房効果がえられなくなります。
基礎断熱には以下の画像にあるように、基礎外側に断熱材を施工する基礎外断熱と、基礎内側に断熱材を施工する基礎内断熱があります。ちなみに、我が家は基礎内外どちらにも断熱材を施工したタイプです。
出典:東洋建設
↑愛媛県松山市の工務店さん。屋根/天井断熱の違い説明もありわかりやすい。
床下エアコン暖房のメリット
床下エアコンのメリット、それは、
費用を抑えつつ、床面から、全館暖房ができる。
だと言えます。
前回のメモでも用いた表ですが、全館暖房しようとすれば床暖房もありますし、わざわざ床下にエアコン設置せずとも通常のエアコン暖房もあります。
方法 | 設置費用 | 更新費用 | 電気代 | 暖かさ |
エアコン1台 |
〇安い |
〇安い | 〇安い | ×足元は暖まらない |
床暖房全床+ エアコン1台 |
×高い | ×高い | ×高い | 〇足元から暖かい |
床下エアコン1台 (床下暖房) |
△それなり 基礎断熱∔ガラリ費用 |
〇安い | 〇安い | 〇足元から暖かい |
ただ、床面から暖かく、費用(設置・更新・電気代含め)も抑えられる、全館暖房の方法として、床下エアコンが最も良いだろうと納得して、私は導入しました。
床下エアコンが最高の暖房か?
私にとっては、床下エアコンが最良の暖房方法だと思いました。が、どのような暖かさを求めるかによって、何が一番かは人それぞれです。
費用面を考えなければ全館床暖房も床面から全館暖かいですし、足元はスリッパを履くならば通常のエアコンによる全館暖房はさらに低コストです。また、薪ストーブやペレットストーブなどの暖炉に薪をくべる火を眺めながらじんじんと暖まりたい方もおられると思います。
どのような暖かい家にしたいのか?を説明し、その内容をくみ取って、複数の選択肢を提案していただけるホームビルダーに出会い、納得して決める。そういった取り組みをできたことが私にとって運が良かったことかと思います。
あと、色々な選択肢を提案できるだけでなく、実績や経験があるホームビルダーをお勧めします。
今日のまとめメモ
床下エアコンのメリットについてまとめます。
- 床下エアコン暖房とは、「高気密高断熱の家+基礎断熱+床下エアコン」のこと。
- 床下エアコン暖房メリットは「費用を抑えつつ、床面から、全館暖房ができる。」こと。
- 上記メリットがいいなと思えれば間違いなく床下エアコンはオススメ。
- 但し、暖かさへの考え方は人それぞれ、色んな提案ができるホームビルダーを探すが吉。
次回、床下エアコンのデメリットをまとめます。が、先に書いておくと、住んでいる実感としてデメリットはほとんどないです。
デメリットより、リスクはあるので、その対策をできるホームビルダーを探そう、という内容になります。