家づくりを検討したはじめの頃は、あまり何も考えずとりあえず展示会に行きました。
その際、いくつかのハウスメーカーに言われた言葉がこれでした。
「あまりに高気密高断熱の家にしてしまうと、息苦しい感じになりますよ。」
その時はそうなんだ、とまずは聞き入れていましたが、
高気密高断熱の家を建てて住んでいる今では、
「住んだことないんだろうな」とか「自分たちができないことを言い訳しているのかな」
と感じるくらいに、息苦しさは全くありません。ただただ快適です。
Contents
高気密は息苦しい、とどこで説明を受けたか
私の住まいは富山県なので、富山県の住宅総合展示場といえば、
ジュートピア富山
です。
ジュートピア富山の過去チラシ
色々なイベントもあり見て回るのは楽しい
大手ハウスメーカー、地元有力ハウスメーカーがモデルハウスをどーんと建てています。
色んなモデルハウスがあり、見て回ることは非常に楽しいですよね。
タカノ一条ホーム(一条工務店の富山県フランチャイズ)のi-smartを体感した後、
パナホーム、積水ハウス、石友ホームの展示場の方に超高気密は息苦しいという趣旨の説明を受けました。
特に、パナホームの方は、タカノ一条ホームの展示場に行ったことを告げると、明らかな他社批判を含め説明されていましたので、聞いていてあまり心地よいものではなかったです。
※各社全ての営業の方々がこのように説明しているわけではないと思っています。が、実際そのような説明をされる方もいる、という経験談です。
3社とも公式HPには、こぞって高気密高断熱という表現をされているにも関わらずおかしな話ですね。
高気密は息苦しいのウソ
高気密=気密性能が高いということは家に隙間がないことを示します。
この点だけを切り取って、
高気密⇒隙間がない⇒空気の循環がない⇒息が詰まる⇒息苦しい???
という間違った連想をさせようとしているのではないかと思います。が、実際は違います。
なぜなら、2003年の建築基準法改正により、基本的に、24時間の計画換気≒機械換気が行われているからです。
ですので、高気密高断熱住宅も24時間換気が行われ、空気の循環がされています。
出典:国土交通省住宅局改正建築基準法資料より
シックハウス症候群対策の1つとして、24時間換気システム設置義務ができた。
私の家は気密性能C値0.1の高気密住宅ですが、もちろんまったく息苦しくなく、むしろすきま風がなく快適な環境です。
息苦しいがウソなら、なぜそんなことを言うの?
あくまで推定になりますが、
超高気密高断熱を売りにできる一条工務店やスウェーデンハウスと比較して、
工法や構造・コストにおいて高気密高断熱をあまりできないハウスメーカーの苦しい言い訳だろうと理解しています。
過去メモに書いた通り、超高気密高断熱を推奨しているハウスメーカーは断熱性能や気密性能を公式HPに公表し、公表内容を自社の強みとしています。
一方、高気密高断熱をうたいつつ、数値を出していないハウスメーカーがこういった説明をされる傾向にあるんだろうと思います。
過去メモ:そのハウスメーカー、本当に暖かい家を造ってくれますか?
たとえば、木造に比べ、鉄骨の構造では気密や断熱性能を上げることは難しいとされています。難しいを対処しようとすれば、コストが多くかかり、建築費用が上がることが予想されます。
前述のパナホームさんは、まさに鉄骨構造で、公式HPに気密性能を非開示となっているので、ついついこのように想像してしまいます。他社批判ではなく、自社の良さをもっと説明いただきたかったです。
弱みを隠すウソより、自社の強み弱み説明を。
住宅・家は、複合商品であり、私たち消費者はすべてを全網羅して見切れていません。少なくとも、私はそうでしたし、そのために信頼できるホームビルダーとしてコンセプト建築設計さんに家づくりをお願いしました。
展示場を見た後言われたことが気になれば、スマートフォンやパソコンでGoogle検索をすれば大体のことを調べられる世の中です。中途半端な弱みを隠す説明をされても、のちのち心象を悪くするだけです。
それよりも、ホームビルダーの方々には、ぜひ自社の強みと弱み共に説明していただきたいものです。そして、家づくりを検討中の方々には、ぜひとも信頼のおけるホームビルダーを探していただければ、と思います。
今日のまとめメモ
高気密高断熱の家を実際に建てて住んでいる経験からいくと、
- 超高気密高断熱の家が息苦しいというのはウソ。
- 24時間換気が導入されており、むしろ隙間風なく、計画的な換気で快適。
- 高気密高断熱の性能数値を出さない開示しないハウスメーカーは要注意。
となります。